2014年 12月 30日
SIGMA APO 400mm F5.6 |
昔のレンズ評復活のご要望をしばしばいただくので、昔話を続けることにします。
EF100-300mm F5.6Lを1年間使ってみて、EOSでの撮影枚数が増えるにつれ、もうちょっと長い玉が欲しくなりました。が、当時の300mm以上のEF望遠レンズは、EF300mm F2.8L USM、EF600mm F4L USMの2本だけ。レンズメーカー製も、シグマのAPO 500mm F4.5、APO 400mm F5.6の2本だけ。当時は今よりずっと薄給だったので、選択の余地なくAPO 400mm F5.6となりました(涙)。1991年早々のことであります。
この玉、発売当初(1988年か1989年だったと思う)は白塗装に赤線というL玉もどきで、バッタ物とはいえEOSユーザーの琴線に触れるデザインだったのですが、いつの間にかZEN塗装(艶消しダークグレー)に切り替わっており、残念ながらL玉もどきは購入できませんでした。当時のカタログ、雑誌広告、店頭デモ玉を見た限りでは、白塗装で赤線、白塗装で線無し、ZEN塗装で赤線、ZEN塗装で線無し、といったバリエーションがあったようです。ちなみに、購入できたのは、いちばん地味なZEN塗装で線無し。
写りは、色収差こそ補正されているものの、開放ではもやもやした写りで、f8まで絞らないとダメ。発色は、ヘイズっぽく黄色かかっていまひとつ。端的に言えば、ISO400のカラーネガフィルムを使って相応の写真を撮る、てな感じの玉。リバーサルフィルムで撮る場合は、晴天下でコダクローム200を使い、絞って相応の解像感ってところ。
そうは言っても、この玉以前に出ていた非APO仕様の400mm F5.6(シグマとトキナーが出していました)に比べると格段の進歩があって、「貧者の超望遠もここまできたか!」と感動したものです。今では信じられないかもしれませんが、当時の非APO仕様の400mm F5.6って、スライドを肉眼で見て色収差を認識できましたから(笑)
MFは、フォーカスリングのピッチが狭く、軽過ぎて厳しいものがあります。AFは、意外ときびきび追従します。ただし、AF時はフォーカスリングが回転するので、手持ちの際は若干の注意が必要。最短撮影距離4mには、さすがに時代を感じます。
P.S. 毎週1本のペースでいくと、2003年中はネタに困ることはないわな。
▼EF100-300mm F5.6L
http://aim7.exblog.jp/11193698/
▼更新履歴
2003.04.14 記
2014.12.30 昔の雑誌広告をサルベージしたので画像掲載
EF100-300mm F5.6Lを1年間使ってみて、EOSでの撮影枚数が増えるにつれ、もうちょっと長い玉が欲しくなりました。が、当時の300mm以上のEF望遠レンズは、EF300mm F2.8L USM、EF600mm F4L USMの2本だけ。レンズメーカー製も、シグマのAPO 500mm F4.5、APO 400mm F5.6の2本だけ。当時は今よりずっと薄給だったので、選択の余地なくAPO 400mm F5.6となりました(涙)。1991年早々のことであります。
そうは言っても、この玉以前に出ていた非APO仕様の400mm F5.6(シグマとトキナーが出していました)に比べると格段の進歩があって、「貧者の超望遠もここまできたか!」と感動したものです。今では信じられないかもしれませんが、当時の非APO仕様の400mm F5.6って、スライドを肉眼で見て色収差を認識できましたから(笑)
MFは、フォーカスリングのピッチが狭く、軽過ぎて厳しいものがあります。AFは、意外ときびきび追従します。ただし、AF時はフォーカスリングが回転するので、手持ちの際は若干の注意が必要。最短撮影距離4mには、さすがに時代を感じます。
★ 写り歴史的にみれば良く写った玉なのですが、今の目には星ひとつかな。絞ったときの写りには星ふたつあげてもいいけど。中古では激安なので価格相応の価値とは思いますが、EOS 5以降のボディでまともに動作するかどうか怪しいです。この時代の玉を楽しもうと思ったら、初代EOS-1も必要。EOS 10や600シリーズは、ぼちぼちダメになりつつありますからねぇ…
★★ AFの俊敏性
★★ MFの心地よさ
★★ 手持ちのフィット感
★★★ 費用対効果
★★★ 愛玩度
P.S. 毎週1本のペースでいくと、2003年中はネタに困ることはないわな。
▼EF100-300mm F5.6L
http://aim7.exblog.jp/11193698/
▼更新履歴
2003.04.14 記
2014.12.30 昔の雑誌広告をサルベージしたので画像掲載
by aim-120a
| 2014-12-30 15:00
| ガジェット
|
Comments(0)