2015年 09月 06日
Micro-NIKKORはEngrishじゃありませんか |
8月22日 記
ニコンUSAのサイトに用語集のページがあります。
▼Nikon U.S.A. | Glossary
http://www.nikonusa.com/en/Learn-And-Explore/Photography-Glossary/index.page
ここで、マクロレンズとマイクロレンズは、次のように説明されています。
一方で、マクロ撮影とマイクロ撮影は、次のように説明されています。
ここで改めて次の記事を読んでみます。
▼ニッコール千夜一夜物語 第二十五夜: ~マイクロニッコールの歴史と真実、そして伝承~ Ai Micro Nikkor 55mm F2.8 (前編) 佐藤治夫
http://www.nikkor.com/ja/story/0025/
1倍を超える撮影を学術的にマクロと呼称することの正当さは主張していますが、1/2~1倍が学術的にマイクロであることは一言も書いておらず、「マイクロ写真とは、いわゆる複写・縮写を連想させるものでした」と唐突に話を変えて煙に巻いています。典型的な東大話法ですね。行間を読むなら「マイクロ写真を撮るからマイクロレンズと安易に命名した」というのが本当のところで、これは、例えるならテレビジョン用ビデオカメラの広角レンズにテレレンズと命名したような誤用だから、大きい声で正当さを主張できないんじゃないかと妄想。
やっぱり、「マイクロ○○」といったら、「とっても小さい○○」か「被写体をものすごく(例えば50倍)拡大できる○○」というのが正しい用法だと思います。
でも、ニコ爺のサイトを眺めていると、かの記事を引き合いにしてニコンの用語の正しさを主張する人が絶えないのが不思議。ニコ爺が国際的に恥をかかないよう、そろそろMicro-NIKKORをMacro-NIKKORに改名してもよいのではないでしょうか。天下の朝日新聞だって20年以上たって慰安婦の強制連行を誤報と認めたことですし(笑)
▼近接撮影用レンズをマクロレンズと呼ぶ者は写真用語に無知である
http://aim7.exblog.jp/17542759/
P.S. ちょっと似た事例ですが、「No nuclear weapon」とか「No nuclear power」とわめくところで、頭の悪い左向きのプロ市民が「No nuclear(とかnucleus)」と書いたプラカードを掲げているのを見ると、頼むからこの世界(というか宇宙)の消滅まで主張しないでくれ、と科学的に思います。
▼安倍政権は核兵器を保有せよ!
http://aim7.exblog.jp/21604937/
8月31日 追記
このへんのページを見ると、マイクロ写真に撮るからMicro-NIKKORですね。情報源は久野幹雄先生の名著 「レンジファインダーニコンのすべて」(朝日ソノラマ刊)のようです。
▼知られざるニコンの歴史|Ultra Micro-NIKKOR
http://www.nikon.co.jp/channel/recollections/18/index.htm
▼特別展「小穴純とレンズの世界」展
http://akiroom.com/redbook/koana/koana20.html
▼マップカメラ | 第37回:マクロレンズ今昔物語
http://news.mapcamera.com/trivia.php?itemid=3214
▼株式会社フローディア | 24. 半導体の歴史-その23 20世紀後半 超LSIへの道-1980年代 超エル・エス・アイ技術研究組合(3)と日本光学工業におけるステッパー開発経緯
http://floadia.com/column/semi_24.pdf
Microfilm-NIKKORにしなかった理由がわからないのですが、"microfilm lens" でググると、あ、これでは読み取り機のレンズになってしまうのでダメですね。そうすると、Microfilming-NIKKORにすればよかったのかな。
"microfilming" をググったら、こんな説明が見つかりました。
▼BusinessDictionary.com | microfilming
http://www.businessdictionary.com/definition/microfilming.html
ちなみに、"microfilm lens" でググると、製品紹介ページの合間に、これをextreme macroに転用したレンズ遊び猛者のページが見つかります。なるほど、高い解像力を活かした面白いアイデア。こういう使い方なら、レンズは小さいし、拡大率も半端じゃないので、文字通り "micro lens" と呼称できますな。
9月6日 追記
佐藤治夫先生の「マイクロニッコールの歴史と真実、そして伝承」を、東大話法を駆使した詐術と思ってしまうと、疑わなくてよいところまで、つい色眼鏡でみてしまいます。たとえば、
ニコンUSAのサイトに用語集のページがあります。
▼Nikon U.S.A. | Glossary
http://www.nikonusa.com/en/Learn-And-Explore/Photography-Glossary/index.page
ここで、マクロレンズとマイクロレンズは、次のように説明されています。
Macro Lens要約すると、マクロもマイクロも同じ意味で、撮影倍率1/2~1倍の近接撮影用レンズということですね。
A lens capable of extreme close-up photography in which the captured image (on the film or image sensor) is typically from half life-size (1:2 reproduction ratio) to life-size (1:1 reproduction ratio).
Micro Lens
For most purposes, a micro lens is another term for a macro lens. Both terms indicate extreme close-up capability; macro and micro lenses produce half life-size (1:2 reproduction ratio) to life-size (1:1 reproduction ratio) images.
一方で、マクロ撮影とマイクロ撮影は、次のように説明されています。
Macro Photographyなるほど。マクロは1倍で、マイクロは1~50倍の拡大撮影のことですか。英語を母国語とする人の定義だと、そうなるわけですね。
Refers to close-up photography, particularly photography that results in the subject appearing close to life-size in the image.
Micro Photography
Refers to taking close-ups in which the resulting image shows the subject ranging from life size (1:1) to 50 times (50:1) magnification.
ここで改めて次の記事を読んでみます。
▼ニッコール千夜一夜物語 第二十五夜: ~マイクロニッコールの歴史と真実、そして伝承~ Ai Micro Nikkor 55mm F2.8 (前編) 佐藤治夫
http://www.nikkor.com/ja/story/0025/
1倍を超える撮影を学術的にマクロと呼称することの正当さは主張していますが、1/2~1倍が学術的にマイクロであることは一言も書いておらず、「マイクロ写真とは、いわゆる複写・縮写を連想させるものでした」と唐突に話を変えて煙に巻いています。典型的な東大話法ですね。行間を読むなら「マイクロ写真を撮るからマイクロレンズと安易に命名した」というのが本当のところで、これは、例えるならテレビジョン用ビデオカメラの広角レンズにテレレンズと命名したような誤用だから、大きい声で正当さを主張できないんじゃないかと妄想。
やっぱり、「マイクロ○○」といったら、「とっても小さい○○」か「被写体をものすごく(例えば50倍)拡大できる○○」というのが正しい用法だと思います。
でも、ニコ爺のサイトを眺めていると、かの記事を引き合いにしてニコンの用語の正しさを主張する人が絶えないのが不思議。ニコ爺が国際的に恥をかかないよう、そろそろMicro-NIKKORをMacro-NIKKORに改名してもよいのではないでしょうか。天下の朝日新聞だって20年以上たって慰安婦の強制連行を誤報と認めたことですし(笑)
▼近接撮影用レンズをマクロレンズと呼ぶ者は写真用語に無知である
http://aim7.exblog.jp/17542759/
P.S. ちょっと似た事例ですが、「No nuclear weapon」とか「No nuclear power」とわめくところで、頭の悪い左向きのプロ市民が「No nuclear(とかnucleus)」と書いたプラカードを掲げているのを見ると、頼むからこの世界(というか宇宙)の消滅まで主張しないでくれ、と科学的に思います。
▼安倍政権は核兵器を保有せよ!
http://aim7.exblog.jp/21604937/
8月31日 追記
このへんのページを見ると、マイクロ写真に撮るからMicro-NIKKORですね。情報源は久野幹雄先生の名著 「レンジファインダーニコンのすべて」(朝日ソノラマ刊)のようです。
▼知られざるニコンの歴史|Ultra Micro-NIKKOR
http://www.nikon.co.jp/channel/recollections/18/index.htm
▼特別展「小穴純とレンズの世界」展
http://akiroom.com/redbook/koana/koana20.html
▼マップカメラ | 第37回:マクロレンズ今昔物語
http://news.mapcamera.com/trivia.php?itemid=3214
▼株式会社フローディア | 24. 半導体の歴史-その23 20世紀後半 超LSIへの道-1980年代 超エル・エス・アイ技術研究組合(3)と日本光学工業におけるステッパー開発経緯
http://floadia.com/column/semi_24.pdf
Microfilm-NIKKORにしなかった理由がわからないのですが、"microfilm lens" でググると、あ、これでは読み取り機のレンズになってしまうのでダメですね。そうすると、Microfilming-NIKKORにすればよかったのかな。
"microfilming" をググったら、こんな説明が見つかりました。
▼BusinessDictionary.com | microfilming
http://www.businessdictionary.com/definition/microfilming.html
Process of photographic-reproduction of documents or images that are one-eights (1:8) to one-fiftieth (1:50) of their original size, usually on a 16 or 25 millimeter film.複写された像の縮率は1/8~1/50ですか。というと、こういう撮影に使うレンズの名称を、縮率1/1~1/2の近接撮影用レンズにあてるのは、やっぱり意味が違うんじゃないかしら。
ちなみに、"microfilm lens" でググると、製品紹介ページの合間に、これをextreme macroに転用したレンズ遊び猛者のページが見つかります。なるほど、高い解像力を活かした面白いアイデア。こういう使い方なら、レンズは小さいし、拡大率も半端じゃないので、文字通り "micro lens" と呼称できますな。
9月6日 追記
佐藤治夫先生の「マイクロニッコールの歴史と真実、そして伝承」を、東大話法を駆使した詐術と思ってしまうと、疑わなくてよいところまで、つい色眼鏡でみてしまいます。たとえば、
- マクロ写真の定義が記載された古い写真用語辞典は、いったいどこの誰が編纂した辞典なのだろう?
- その辞典にどれほどの権威があったのだろう?
- 開発者たちは厳密な「定義」を良しとし「売りやすさ」に背を向けた、とありますが、マイクロ写真撮影用レンズにマイクロニッコールの命名は理解できても(英単語を使った命名の巧拙は別の話ね)、それをコンシューマ向け近接撮影用レンズにあてることは、かえって厳密な定義に反していると思うのですが…
- なぜ開発者の命名をそのまま商品名にしたのだろう? 商品企画の人間の意図は介在しなかったのだろうか?
- 「売りやすさ」に背を向けたのは実は嘘で、商品企画の人間が、マイクロスコープ(顕微鏡)を連想させるマイクロニッコールの方が、マクロを名乗る他社より名称で差別化でき「売りやすい」と思ったのではないだろうか?
by aim-120a
| 2015-09-06 11:50
| ガジェット
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